2014/4/20
ミステリー好きでいろいろ読んでいると、うっかり途中でトリックがわかってしまうことがある。
その時の感情はなかなか複雑だ。「わかってうれしい!私すごい!」という気持ちと、「ここからもう一回裏切って欲しかった…」という気持ち。ひとつの事象から矛盾した感情を同時に抱けるのはある意味ではお得かもしれない。
ちなみに今回読んでいたのは森博嗣の『笑わない数学者』。
トリック自体は正直、最初に「事象」が起きた後で巻頭の見取り図を見直したらすぐわかっちゃったんだけど…それ以外のキャラクターの描写や語り口が好みの感じだったので最後まで楽しめた。犀川先生と萌絵ちゃんの関係性は自分にとって他人事と思えなくて、むしろそっちに手に汗握ってしまった。
他にもシリーズ作品があるらしいが、そっちは読んだことがない。小説はあんまり前情報を入れたくないので、だいたい図書館で目についたものを適当に借りてくる。シリーズで続けて読んでもいいなとも思ったけど、とりあえず次は昨日同時に借りてきた生物の本と哲学の本を読もう。
何にせよ、次に読む本がある状態は幸せだ。