2015/12/16

だんだんと寒くなってきて、「ダウンを着ようか」「毛布を出そうか」「いやそれとも湯たんぽか」と迷うとき。人はなぜ「いや、まだイケる!」と妙に出し惜しみをしてしまうのだろうか。

まあ、押し入れから引っ張り出してくるのが面倒くさいとか、そういう事情もあるだろうが、「今からコレに頼るようではもっと寒くなったときにどうすればいいのだ…」という不安が、「現状の装備でギリギリまで耐えてみせよう」という判断につながっている気がする。

私も以前はそのように考えていたけれど、根本的に寒いのがダメで「寒いより暑いほうがマシ」という価値観を持っていることと、「体が寒さに慣れていないときほど装備で”温”を補うべき」という考えから、ここんところは寒い!と思ったらその感覚に素直に従うようにしている。

とはいえ、「暑いよりは寒いほうがマシ」という考え方の人もいたり、まだ室内は半袖でイケる!という人もいたりで、気温が同じでも体感温度のバラツキには埋めがたいミゾが横たわっているのを感じるのもまた事実である。

究極的には、宇宙服のように一人ひとつの空調システムを身にまとう世の中がやってくるのかもしれない、などと、電気毛布にくるまってぬくぬくしながら妄想する私であった。さて、もっと寒くなったらどうしよう。