2013/11/19
人間の味覚は小さい頃に食べたもので決まるというが、自分の経験からもそうだと思う。
実家を出てひとり暮らしをはじめて、自分で自分の食事を用意するようになっても、家で出てこなかった食べ物にはなぜだか手が伸びないものである。
私にとっては「ポン酢」というのもそのひとつ。
ヨシムラ家はなぜかポン酢が一切出てこない家庭だったのだ。だからあまり自分でもポン酢を買うという発想がなかったのだが、こないだ何気なく買ってみて衝撃をうけた。これ、鍋物はおろか肉にも魚にも合う!サラダのドレッシング代わりにもなる!万能調味料やー!という感じで世界が開けた。実に新鮮な感覚だったのだ。
ちなみに、冷凍食品や缶詰でも私は過去に同様の感覚を味わった。
そう考えてみると、しょっちゅう行っているスーパーでも買ったことのない食材、調味料はまだまだある。異世界へ通じる扉は意外にも目と鼻の先のところにひょっこりと顔を出しているのだな。