2015/6/19

文具女子旅 in 台北、その②。

初日の夜、どーしても行きたかった故宮博物院へ。例の白菜と例の肉、夕方だったので並ばずにゆっくり見ることができた。日中は行列らしいので、行くなら夕方〜夜がオススメらしい。

ところで、この白菜と肉。「玉」というきれーな石でできてるわけだけど。

玉ってものすごく高価な素材なわけじゃないですか。それがいくら白菜と肉に見えたからって、本当に白菜と肉にしてしまうその発想がすごいなと思うのです。「形を作るのではなく、素材の中に形を見い出すっていう芸術なんだよ」「白菜の白が純潔をあらわしているから嫁入り道具にしたんだよ」と説明されて、一瞬なるほどと納得しそうになるけれど、いや待て。

冷静になって見れば見るほど、なんだかおかしい気がしてくる。

でもこんな形と色した石がでてきたらこうするしかないよな…掘り出した人もその瞬間に「トンポーロー!」って叫んだだろうしな…しかし白菜だな…でもこれすごい高い石なんだよな…などとグルグル考え、結局納得できないまま帰ってきた。これが文化の違いというやつらしい。

その他にも、皇帝が使っていた文具セットなども展示されていた。このあたりは文具女子旅としては外せないだろう。

硯が日本と違って分厚いのは、下に空気の層を作って、冬場に墨が凍ってしまうのを防ぐためらしい。所変われば文具も変わる。これは気候の違いというやつだな。

故宮博物院は一生かけても見切れないぐらい収蔵品があるので、もしまた台北に行くことがあればぜひ再訪したい。他にもおもしろいものがまだまだありそうだ。