「いよいよヤバイんとちゃう。おなかタポタポやで。」

そう言葉をかけられて、私もついに観念せざるをえなかった。いよいよ向き合う時がやってきたのだ。これまで私の人生とは無縁だったあいつ。そう、「ダイエット」と、である。

今までは、好きなものを好きなだけ食べても、なんら問題はなかったので、きっと私は「太らない体質」なんだ!と思っていたけれど、それが幻想に過ぎないことはこの体が証明している。数値的にはまだギリギリ標準体型の範囲内ではあるけれど、手を打つなら早いほうがいいだろう、ということで、人生初のダイエットを決意したのだ。

私はやると決めたら理屈から入る女である。

ダイエットというのは、ざっくりいえばカロリーの支出を収入より多くすることだろう。つまり、運動などで消費するカロリーが、食事などで摂取するカロリーを超えれば体脂肪が減るのだ。(細かくいえば、あとはそれをいかに健康的にやるか、である)

となれば、まず自分の体の状態と、カロリーの収支を定量的に把握する必要があるな…と考え、体重計(持ってなかった)を購入し、食事や運動と合わせて記録をつけることにした。

今はスマートウォッチ等の計測機器も充実しているし、スマホのアプリも無料でカロリー計算だけではなく栄養指導までしてくれるし、便利な時代になったものだ。

ダイエット初日の昨日は、上司が「自由が丘でいつも行列してて午前中には売り切れることもあるお店のあんパン」をお土産に買ってくるという誤算があったものの(食べたしとてもおいしかった)、「運動量が目標に達しない日は2駅手前で降りて歩く」を実践し、今日はナッツとドライフルーツで小腹を満たし、「いま私、めっちゃダイエットしてるOLっぽい…」という気分も味わえたので、概ね順調な滑り出しといえよう。

しかし、問題はここからである。体型というのは結局、生活習慣の積み重ねによって作られるものだ。生活そのものを見直し、どこに原因があるのかを考えなければ、一時的には効果がでても、すぐに元に戻ってしまうだろう。いったいなぜ、私はこうも太ってしまったのだろうか?単なる老化による基礎代謝の低下と片付けてしまってよいものだろうか?…と、考えていて、はたと思い当たった。

そうだ、ここ半年ぐらい、本書いてたからだわ。

そのために、空き時間はずっと机に向かう生活が続いていたからだわ。せっかく身につきかけていた運動習慣がそれによって崩壊し、ずっと家にいるから気分転換はおやつ頼み。そりゃ太るって〜。

というわけで、前フリが長かったですが、6月末に初の著書が出ます!詳細は時期がきたらまたこちらでお知らせしますので、約1,600円分のおこづかいを用意して、いましばらくお待ちください。

7月中旬頃にはトークショー&サイン会的なイベントも予定してますので、それまでには多少ダイエットの成果も出したいなと思います…