こだわりのあるモノ&ファッションの雑誌「Begin」のWEBサイト、「e-Begin」にて、このほど連載をさせてもらえることになりました。タイトルはずばり「文房具グルメ」。1回目の記事が、すでにアップされています。

プラチナ万年筆のプレピーと缶コーヒーの奇妙な関係!? 【文房具グルメvol.1】

「文房具グルメ」というタイトルは、私が考えたのではなく実はつけて頂いたものなのですが、「言われてみれば文房具と食べ物って近い部分があるかもしれないな」という気づきがあり、結構気に入っています。

思うに、「食べる」ということには、ふたつの栄養があるのではないかと。ひとつはもちろん、血肉を作り体を生かすための栄養。そしてもうひとつは、楽しみ、つまりは心を生かすための栄養である。

文房具もかつて物が貴重だった時代には、まずは「使える」ということが重要だった。だってそもそも手に入らないとか、手に入ってもロクに使い物にならない、なんてことが当たり前の時代だったから。でも今は、機能や性能で困る、ということはほとんどなくなった。その代わり、やはり使っていて気持ちがいいかとか、楽しいかとか、自分にふさわしいか、が関心に占める割合が大きくなっているように思う。

なので、「文房具グルメ」というタイトルを聞いて、気分や体調に合わせて「今日は何食べようかな」と日々の食事を考えるように、文房具を選ぶのもおもしろいんじゃないか、と考えたのだ。

記念日のフレンチのように、ハレの日の食事もあれば、試合前のカツ丼のような、勝負メシもある。カップラーメンにはカップラーメンの良さがあるし、実家の味噌汁みたいに変わらない味というのもホッとする。ちょっとワルイことをしているな、と思いながらこっそり口にする深夜のアイスもオツなものだ。

そんな感じで、ちょっとだけ食べ物に絡めながら、毎回文房具の話をしていけたらなと考えております。毎月1〜2回の更新予定。よろしくお願いします。