2016/02/05
ココナッツの香りがする日焼け止めやコロンがあるだろう。
あれをつけている人とすれ違うのが夏だった場合、さんさんと降り注ぐ太陽の光と海、焼けた砂浜、そしてヤシの木…のような情景が思い浮かぶ。
しかし、それが今のように寒い時期だった場合。私の脳裏に現れるのは、中華やエスニック料理のデザート、ココナッツシロップにぷかぷかと漂う杏仁豆腐、あるいはタピオカである。
ニオイは同じなんだけど、そこに「温度」という条件がもうひとつ加わることによって、パッと連想するものが全く違ってしまうのはおもしろい。我々の持つイメージというものは、すべての感覚が複雑に混ざりあった結果なのだ。