2016/02/14

プレゼントを贈るのは楽しい。

その楽しさはもちろん、贈る相手のことを思ってというのがメインなわけだが、「ついでに自分用もこの機会に買ってしまえ」という意図がいささかも入っていないといえば、それはそれでウソになるだろう。

この時期は駅で、百貨店で、チョコレート売り場がにぎわいを見せており、そんな光景を目にすると、ついフラフラと吸いよせられてしまう。どうやら私が例外というわけでもないようで、売り場では皆さん目をキラキラさせながら今ここでしか手に入らないチョコを買い求めている。

果たして、買い求めたチョコレートの何%がプレゼントとして「使用」されるのか、それはわからない。

わからないけれど、物欲と食欲は「贈り物をする」という正当性を手に入れて緩んだ財布のヒモのスキをついて確実にもぐりこんでくること。そして、その状況がもはやプレゼントを贈る楽しみの一部であること。どうやらこのふたつは、間違いのないところだといえそうだ。