2014/4/27

松山の祖母宅は道後温泉から車で10分もかからないところにあるので、滞在中は家の風呂には入らずそちらを利用することに。

いま「道後」と聞いてあなたが思い浮かべたアレが本館で、実はそのすぐ近くに別館もあり朝6時からあいている。親戚一同、高齢化が進んでいるので当然のように早朝に叩き起こされて一番風呂である。眠い。けどたまにはいいものだ。

我々は家が近いので入浴だけだが、これから観光されるかもしれない皆さんのために少し道後温泉について説明しよう。

道後は歴史のある名湯で、古事記にも記載があることから「日本最古の温泉」と言われている。その昔、足に傷を負った一羽のシロサギが浸かったら治った、という「白鷺伝説」がそれだ。なので、いたるところに鷺モチーフを発見することができる。ヒマなら隠れミッキー感覚で探すといいだろう。地元民も勝手に「サギ湯」と呼んでいたりする。

さて、温泉というと「癒し」だなんだというイメージがあるが、ここはそんな生ぬるい場所ではない。観光でこられたなら、ぜひ神の湯二階の大広間での休憩が楽しめるチケットを買うといいだろう。もう少しリッチにのんびりしたければ、霊の湯の二階席、三階席でもいい。

いったん階段を上がって浴衣を受けとったら、さっそく入浴だ。しかしひとつ問題がある。道後のお湯は熱いのだ。昔よりぬるくなった気がするが、それでも熱い。すっかりのぼせて、ノドがカラカラに乾いた状態で休憩室に戻ると、今度はパリッパリのせんべいが出てくる。これ以上ないぐらい口の水分を持っていかれたところで、待っているのはあっつあつのお茶だ。もはや軽めの拷問である。個人的に真夏には行かない方がいいと思う。

…あれ、誉めるはずだったのにどうしてこうなったんだろ…。

…。

まあ、そんな感じでとってもいいところなので、皆さんも愛媛にくる機会があればぜひ一度お立ち寄りを。他にも今の季節はなら、しまなみ海道でのサイクリングなんかがおススメよ。