本を読み終わった後、気になった箇所はまとめてメモを取るようにしている。自分の本であれば、細い付箋を該当のページや行に読みながらペタペタ貼っていくのだが、残念ながら、図書館の本にこの方法は使えない。きれいにはがしたつもりでも目には見えない糊の成分が残り、変色や劣化など長期的な影響があるため、借り物や公共の本に糊付きの付箋を使うことは推奨されていないのだ。

でも、返却して手元に残らない図書館の本こそ、メモはしっかり残したい。そこで色々と考えてメモシステムを試行錯誤した結果、最近はこのような構成に落ち着いている。

ワイヤークリップブックマーカー(HIGHTIDE)
クリップで表紙に引っ掛けるしおり。ページをめくるたびにマーカーが自動的に最後に開いたページをキープしてくれる。寝落ちしてもどこまで読んだかわからなくなることがないので安心。はさむタイプのしおりと違って、ページのすきまからスルッと滑り落ちてしまうこともない。厚い本の場合は、途中のページに引っ掛けて使う。

トライアングルクリップ(YAMASAKI DESIGN WORKS)
ゼムクリップの変形版。本にメモ用紙を挟んでおくのに使う。この独特の三角形のおかげで、ハードカバーの厚い表紙でも余裕で挟める。飛び出す部分や厚みがほとんどないから、本を読んでいる時にも気にならない。

首かけ式ペンホルダー(自作)
メモを取るためのペンを本に取り付ける方法を色々考えてきたが、読書中にジャマにならず、かつ本を傷めないやり方がどうしても見つからなくて悩んでいたときにふと、本ではなく自分にペンをつければいい、と気が付いた。

そこで登場したこちらの首かけ式のペンホルダーは、以前から自作して仕事でもよく使っているもの。適当なヒモ(ロウ引き、革、パラコードなど首にかけて不快でないものなら何でも可)約100cmと、細いリング状のアクセサリーパーツ(直径3cmくらい)があれば簡単に作れる。いずれも手芸店や百均で手に入る材料で、かかる費用もせいぜい500円くらい。

作り方も簡単。上の図のように、ヒモの両端を結んで輪っかを作ったら、後は輪の端をリングパーツに通して、反対側の輪の端をくぐらせて引きしめるだけ。(※図ではわかりやすいようにヒモの色を変えて描いてます)

結び目をスライドして近づけたり遠ざけたりすれば、好きな長さに調節できる。ペンはクリップがついているものであれば、だいたい何でも引っ掛けられるので、その日の気分や服装に合わせてアクセサリー感覚で選ぶのも一興。あと、メガネ族は、メガネのツルをリングに通してメガネの一時置きにも使えます。便利〜。

というわけで、システムというには大げさかもしれないが、読書中はこのセットを本と自分につけておき、気になるところがあったら、表紙の内側に挟んであるメモ用紙にページ数だけ書いておいて、読み終わってからまとめて抜き書きするという方法を取っている。メモを取るために表紙に戻っても、すぐに先ほどまで読んでいたページが開けるし、その時々の気分で好きな紙やペンを使えるしで、今のところ結構いい感じである。