歯は大事だ、と言われて異論を唱える人は少なかろう。だが、歯を大事にできているか?と言われて、自信を持ってイエス!と答えられる人はどれほどいるだろうか。

かくいう私も、引っ越しで行きつけの歯医者と疎遠になってしまったことをきっかけにしばらく歯医者通いをできていなかった期間があり、重い腰を上げて再び歯医者に通い始める頃には虫歯がえらいことになっていた苦い経験がある。

それ以来、せめて歯磨きだけでもと心を入れかえ、1日1回は歯ブラシに加え、歯間ブラシとデンタルフロスも使うようにしている。

ところで、歯間ブラシとデンタルフロスって、歯磨きの前と後、どっちでするのが正解なんだろう?それまではなんとなく「歯磨きの仕上げ」というイメージがあって、歯ブラシで磨いた後に使っていたのだが、ある時ふと疑問が湧いて調べたら、諸説あるものの「歯磨きの前」にやることが推奨されているらしい。

汚れをより効率的に除去できるだけでなく、歯磨き粉に含まれるフッ素などの有効成分を歯間にも届きやすくする効果が期待されるらしい。なんやと。ずっと逆にしてたじゃないか。

というわけで、その話を聞いて以来、デンタルフロス→歯間ブラシ→歯磨き→マウスウォッシュの順番で使うようにしている。だいたい晩ごはんの後にお風呂に入るので、お風呂上がりにフロスだけ片付けて、残りは就寝前にという二段構えをとっている。

正直なところ、フロスを使うのはめんどくさいし、まったく好きではない。だが、嫌いな工程を最初にやっつけておくことで、寝る前の歯磨きに対して感じるめんどくささが減少するという副次的な効果もあった。

日々の習慣で当たり前になってなんとなく自動運転でやっていることも、ちょっと変えるだけで心持ちが大きく変わるのはなんだかおもしろい。

ちなみに、今は半年に1回、歯医者に通って検診とクリーニングを受けるようにしている。前回の検診でははじめて、新しい虫歯が見つからず、その1回で終わった。指摘されがちだった磨き残しもなし!ということで、今後もこの調子で歯を大切にしていこうと決意を新たにしたのである。