キッチンの蛍光灯が切れかかってから、もうどれほどの時間が過ぎただろう。

最初は気づいていないフリをしていた。しかし、チラチラとついたり消えたりを繰り返す蛍光灯から受けるストレスはかなりのもの。とうとう無視できないところまできてしまって、最近では蛍光灯をつけることすらあきらめ、流しの上の小さい蛍光灯と隣の部屋からもれる明かりを頼りに、薄暗い中で料理や洗い物をしている。

いやいや、そんなことしてないで、はやく蛍光灯を替えなさいよ、と思うだろう?私もそう思う。ではなぜそうしないのかといえば理由は非常にシンプルで、ただただ面倒くさいからである。

最初は私もすぐ替えようかと思っていたんだよ。んで、家にある踏み台をよっこらしょと出してきた時点ですぐ気づいたんだけど、届かないわけ。天井に。手が。今の部屋は天井が高くて(たぶん2m40cmくらい)、対して私の身長は150cm。踏み台に乗ったところで、とうてい届くわけがない。

となると、蛍光灯を替えるというミッションは途端に難易度が跳ね上がる。タスクをブレイクダウンしてみると、まず天井に手が届く脚立を通販で買う(重いから)に始まり→脚立を受け取る→蛍光灯のカバーを外して、種類を確かめる→電器屋に行って買ってくる→蛍光灯を取り替える→ゴミ(脚立の梱包材、古い蛍光灯)を捨てる→脚立の収納場所を作る、という一連のプロセスが必要になるわけだ。

道のりが長いよ…長すぎるよ…私の身長があと30cmくらい高ければこんな苦労しなくてもすんだのに…

と、そんなことを考えてひとしきりウダウダしましたが、放っておいたところで切れた蛍光灯が復活するわけでも、私の身長が伸びるわけでもないので、意を決してAmazonで脚立をポチりました。まだまだ先は長いですが気を強く持って、最後まであきらめずにがんばりたいと思います。