2016/10/10

先日、出張で福岡に行った際に、自分用のお土産としてチューブ入りのめんたいこを買ってきた。そういうものがあるらしいということはウワサには聞いていたのだが、どこのお店に行ってもいちばん目立つところに置いてあって、予想を超える流行りっぷりであった。

まあそれも納得で、普通のめんたいこって食べる時に適量をとるのがすごく難しいじゃないですか。お箸でとろうとすると、皮の部分がなかなか切れなくて、イライラしてきて「ええいままよ!」とけっきょく1本まるまるご飯にのせてしまって「やはり多過ぎたか…」と後悔するわけです。

それがチューブになっていると、ご飯に対してほしいだけ適量をかけられる!料理やお弁当にも使いやすい!味はもちろん普通のめんたいこと同じ!おいしい!といいことづくめで感動しました。

そこでふと思ったのだけど、近ごろの食品はめんたいこに限らず「形の違い」で新しい価値出してくるやつ多いなぁ、と。

私の曖昧な記憶によると、たぶんこの流れを最初に勢いづけたのはしょうゆ。逆止弁で常に真空状態が保たれるやつ。後は生姜焼きとか作る時にパッパッとやりやすい小麦粉とか。鍋つゆもポーション状のやらキューブ状のやら。とにかく、今までの「こういうもん」という常識をくつがえす形状のものがやたらと出てきている。

食品や調味料は「味」に目が向きがちだけど、実は調理という作業工程での使いやすさとか、保存しておくとき、買って帰るときの利便性ってのも価値として大きかったんだなと改めて気付かされた次第です。

あとこれは完全に余談だけど、パウチ入りやチューブ入りで、真空とかフリーズドライとかのキーワードがついた食品は、個人的に子供の頃に憧れていた宇宙食を彷彿とさせるのですよね。なので最近の私、スーパーに行ってそれらを目にするたびに「今は未来…!私は未来人…!」と興奮しております。