2016/03/18

いま私は小さい財布を定期入れ代わりに使っていて、その小銭入れの部分に鍵を入れている。

そのときに、キーホルダーはジャマくさいと思って外してしまったのだが、いざカギをカギだけで使ってみると、キーホルダーはそのジャマくささにこそ価値があったのだ、ということに気づかされた。

なんというか、何もつけていない状態のカギは頼りないのだ。取り出そうにもなかなかつまめないし、鍵穴に向きを合わせるために手の中でくるくる回しているときも、少しでも気を抜けばツルッと落っことしてしまいそうだ。

キーホルダーはそのジャマくささによって、「小さくて持ちにくい」というカギの弱点をカバーしていたのだ。だからみんなキーホルダーつけてるのか!なんて、考えてみれば当たり前のことだが、やってないと案外わからないものである。

とはいえ、キーホルダーをつけてしまうと、今使っている小銭入れに入らなくなってしまう。そこで私は考えた。カギどうしをボールチェーンでつないで、カギそのものをキーホルダーにしてしまえばいいのではないか、と。

そうすれば、カギAを使うときはカギBがキーホルダーの役割を果たし、反対にカギBを使うときはカギAがキーホルダーになる。つまり、カギはキーホルダーでキーホルダーはカギなのだ。

バカみたいな話だが、実際にやってみるとこれが実に具合がよく、今のところうまくいっている。

しかしそれは、つなぎ合わせているカギが2個だから、かもしれない。カギが3つ、4つ、と増えていったらどうだろう。いずれそれもまた、身をもって試してみなければなるまい。